どうも!ポニーです。
唐辛子(とうがらし)は、中南米を原産とする、ナス科トウガラシ属の果実となります。
また、それから作られる辛味のある香辛料であり、栽培種だけでなく野生種が香辛料として利用されることもあります。
唐辛子は辛くて刺激の強いイメージは誰もが思いますが、そんな唐辛子にダイエットや美容健康・美肌効果をシッカリと発揮してくれる成分が含まれています。
今回は、唐辛子の栄養素が、私たちの身体にどんな効果効能をもたらしてくれるのかをご紹介させて頂きます。
◆美容健康に関与した理由
◆ダイエットに適した働き
◆気になるカプサイシンの効能
◆辛味による危険性について
カプサイシンによる様々な効果
カプサイシンは、カプサイシノイドと呼ばれる「炭素・水素・酸素・窒素」からなる天然の有機化合物の一つで、唐辛子などに含まれる辛みをもたらす成分となります。
唐辛子の辛みの素である「カプサイシン」成分が、私たちの身体によい影響をあたえてくれます。
●脂肪分解を促進
カプサイシンによってアドレナリンの分泌を促進する作用があり、アドレナリンが発生する事で脂肪分解酵素のリパーゼが活性化され早期の段階で脂肪燃焼の効果があります。
「脂肪燃焼」させるには、どうしても有酸素運動が必要になります。
有酸素運動は、脂肪燃焼効果を得るまでに20分という時間が定められています。
しかし、唐辛子に含まれているカプサイシンを摂取すると、早期の段階で有酸素運動の効果を発揮し確実的に脂肪を燃焼させる、極めて効果が得られやすい方法です。
↓
アドレナリンの分泌促進
↓
脂肪分解酵素リパーゼ活性化
↓
有酸素運動
↓
脂肪燃焼の効果を得る
唐辛子摂取後、2~3時間前後の代謝値が上昇すると言わてるので、その時間をねらっての有酸素運動をおすすめします。
つまり、唐辛子に含まれるカプサイシンを利用し有酸素運動をすることで効率的な脂肪燃焼効果が期待できます。
●血行促進・冷え性改善
こちらも「カプサイシン」効果によって改善効果がみられます。
カプサイシンによって、エネルギー代謝の向上をし、末梢血管の血流改善から身体がポカポカし冷え性効果の働きが期待されます。
入浴時に湯船などにも入れても冷え性改善効果があります。
●食欲増進
辛み成分の強いカプサイシンが、胃を刺激し胃液や唾液の分泌を促進してくれます。
この働きによって、食欲増進の効果に繋がり、夏場の食欲が低下しているときなどは、よい食べのもの一つにもなります。
ですが、強力な刺激物のため食べ過ぎによる身体の悪影響が発生する可能性もありますので注意して下さい。
●美容・疲労効果
カプサイシンは、新陳代謝を高める作用が有名でもありますが、その働きによって美容や疲労効果に繋がってきております。
新陳代謝を高めるカプサイシンは、皮脂の分泌を調整する働きがあります。
後述でも紹介させて頂きますが、唐辛子の持つ抗酸化作用と一緒に皮膚の酸化防止に働きかけ、お肌の健康維持に期待されております。
さらに、新陳代謝を向上させ疲労回復作用にも期待されており、疲れにくい身体つくりの手助けをしてくれそうです。
豊富な食物繊維の働き
腸内環境の悩みは多くありますが、唐辛子に含まれる「食物繊維」の働きで便秘の効果も期待されます。
(100gあたりの含有量)
成分 | 生 | 乾 |
水溶性 | 1.4g | 5.4g |
不溶性 | 8.9g | 41.0g |
総量 | 10.3g | 46.4g |
100gあたりの唐辛子に水溶性1.4g・不溶性8.9gと総量でみても10.3gを含む食物繊維が含まれます。
特に不溶性食物繊維を多く含む唐辛子ですが、腸内で水分を吸収してふくらみ、便のカサを増やし腸のぜん動運動(内容物を運ぶ動き)を活発化させ便通を促進します。
また、唐辛子による腸の刺激で便のお通じがよくなります。
嬉しいビタミンエース(A・C・E)
唐辛子は、美容健康効果も高く評価されております。
豊富な栄養を持つ、ビタミンエース(ビタミンA・C・E)とも呼ばれ、全てのビタミンに抗酸化作用があり様々な嬉しい効果が期待されております。
(100gあたりの含有量)
成分 | 生 | 乾 |
βカロテン | 7700㎍ | 17000㎍ |
ビタミンC | 120㎎ | 1㎎ |
ビタミンEα | 8.9㎎ | 29.8㎎ |
ビタミンEβ | 0.1㎎ | 0.4㎎ |
ビタミンEγ | 2.0㎎ | 6.9㎎ |
ビタミンEδ | – | 0.3㎎ |
●ビタミンA
非常に豊富なβカロテンは、体内でビタミンAに変わり活性酸素の抑制効果が高く期待されております。
主に、抗酸化作用の働きで、シミ・ソバカスの防止や癌予防、老化防止など含め身体に嬉しい働きかけをしてくれます。
また、ビタミンAの作用で、視覚機能や皮膚・粘膜の健康維持にも期待されております。
ビタミンAによる詳しい記事も紹介しております。
●ビタミンC
ビタミンCも、強力な抗酸化作用を持っており、βカロテンと同様の働きかけが期待されております。
他にも、ビタミンCといえば美容効果を考えますが、メラニン色素の生成を抑制し日焼防止などお肌の健康維持にサポートしてくれます。
そして、コラーゲン生成にも関与しており、骨・皮膚・血管・筋肉などの健康維持に働きかけております。
●ビタミンE
若返りのビタミンともいわれるビタミンEも、強力な抗酸化作用をもっております。
シミやシワなど皮膚の老化防止や、毛細血管を広げ血行改善など美容と健康に大きく関与しております。
カリウムでむくみや正常な血圧
唐辛子にはミネラルの一種で「カリウム」成分も含まれています。
(100gあたりの含有量)
成分 | 生 | 乾 |
カリウム | 760㎎ | 2800㎎ |
血行・血流促進、血行不良などの影響で、むくみの原因もあるために解消の期待がされております。
また、食事で摂取しすぎた余分な水分や塩分を体外に出す栄養素なので、その働きによってむくみ解消に繋がります。
特に塩分の多い食事などの時は積極的にカリウムを摂ることでサポート役にもなってくれるでしょう。
他にも、ナトリウムの量も調整し排出することで、正常な血圧の維持に働きかけてくれます。
カリウムによる詳しい記事も紹介しております。
他にも気になる栄養価と摂取目安量
今回は、特に栄養価の高い一部を紹介させて頂きましたが、他にも豊富な含有量を含む栄養素はたくさんあります。
その他の気になる栄養素と、気になる一日の摂取目安量も合わせてご紹介させて頂きます。
(100gあたりの含有量)
成分 | 生 | 乾 |
エネルギー | 96kcal | 345kcal |
たんぱく質 | 3.9g | 14.7g |
マグネシウム | 42㎎ | 190㎎ |
リン | 71㎎ | 260㎎ |
鉄 | 2.0㎎ | 6.8㎎ |
銅 | 0.85㎎ | 0.02㎎ |
マンガン | 1.08㎎ | 0.02㎎ |
ビタミンB1 | 0.14㎎ | 0.50㎎ |
ビタミンB2 | 0.36㎎ | 1.40㎎ |
ナイアシン | 3.7㎎ | 14.0㎎ |
ビタミンB6 | 1.00㎎ | 3.81㎎ |
●それそれの栄養素がもつ効果
成分 | 効果 |
カロリー | (17kcal/5g10本)・(17kcal/粉末大さじ1)目安計算です。 |
たんぱく質 | 筋肉・内臓など血液・髪・骨・爪・皮膚を作ります。エネルギー源にもなります。 |
マグネシウム | リンやカルシウムと一緒に骨や歯つくる・正常な筋肉の健康維持になります。 |
リン | 骨・歯・細胞膜・DNAつくり・エネルギーづくりに欠かすことができないです。 |
鉄 | 貧血予防・解毒作用・筋肉を正常に動かすための酸素を取り込ませます。 |
銅 | 鉄の吸収サポートし貧血予防・皮膚や髪の健康・抗酸化力で健康維持になります。 |
マンガン | 骨や糖質などの代謝で糖尿病や肥満予防・抗酸化作用に働く酵素の構成成分です。 |
ビタミンB1 | 糖質をエネルギーに変換・疲労回復・正常な脳や神経に働きかけます。 |
ビタミンB2 | 脂質をエネルギーに変換・子供の成長サポート・皮膚や粘膜の健康維持になります。 |
ナイアシン | 皮膚や粘膜の健康・アルコール分解作用・三大栄養素からエネルギーを作り出す。 |
ビタミンB6 | 子供の成長促進・脳や神経の正常維持・たんぱく質分解し再合成、身体作りをする。 |
●唐辛子の摂取目安量
1日の摂取量で定められた量は確認されておりませんが、美容健康促進には1~2本/日とも言われております。
摂取量は個人によって無理のないよう摂取してください。
唐辛子の摂取方法
唐辛子は加熱時に発生する成分変化がない為、下記のような調理方法で活用できます。
◆細かく刻んで調理
◆炒め物や煮込み料理
◆唐辛子鍋の調理
◆飲料水にいれて摂取
唐辛子の食べ過ぎは危険
唐辛子(カプサイシン)を大量摂取によって起こる危険性に注意しましょう。
◆腹痛・下痢をおこしてしまう
◆胃炎を発生させる危険性もあり
◆アドレナリン過剰分泌で精神疾患
◆口内、唇がヒリヒリし痛みを感る
また、体質的に合わない方もいますので、辛味が苦手な方は無理のないよう注意が必要とされます。
最後に
いろんな効果は期待できますが、食べ過ぎることによってのデメリットも多くなります。
特に、胃腸の弱い方は控えた方がよいかと思われます。
カプサイシンの摂取は健康上にもよいですが、適量な摂取をすることで効率的なダイエットや美容健康の改善に繋がります。
摂取量は十分に注意し進めることをおすすめします。
あくまでも、個人によって効果のあらわれ方や変化は様々になります。参考にして頂けたらと思います。